糖尿病の食事で美味しかったレシピとは

糖尿病の食事で美味しかったレシピとは

一度発症してしまうとずっと付き合わなければいけない病気、糖尿病。糖尿病は、薬よりも食事療法の方が大切な病気の一つです。そのせいか世間では、糖尿病は「かかったら一生質素な食事をしなければいけない病気」という認識が強いようですね。確かに糖尿病の食事療法は、食べる食材や量をしっかり管理して、摂取するカロリーを厳密にコントロールしなければなりません。

ですが、だからと言って美味しくないものしか食べられなくなるのかと言えば、そうではありません。糖尿病向けの食事でも、レシピ次第ではとても美味しく、満足感のあるものがたくさんあるのです。今回はそんな糖尿病食の中から、「美味しい」という声が聞かれたレシピ、そしてそれを主とする献立をご紹介します。



 


糖尿病の食事で美味しかった
レシピとは

 


糖尿病食の基本


糖尿病の食事は、特に「これを食べれば良い」というものがあるわけではありませんが、一日に摂取できるカロリーによって、どんな食材をどれだけ食べれば良いか決められています。そして、糖尿病の食事の特徴は、80kcalを1単位と数えてカロリー計算をすることです。

例えば、一日に1600kcal摂る必要がある人の場合は20単位と数え、ご飯や麺類、いも類などの主食から11単位(880kcal)、肉や魚類から4単位(320kcal)、野菜から1単位……といったように、全ての食品がどこかに分類され、その摂取量が決まっているのです。ここでは、一日に20単位のカロリー摂取するべき人の目安から、夕食の献立に組み込みやすいおかずのレシピをご紹介します。

夕食に摂るべき単位数は状況により変わりますが、今回は、主食やいも類から4単位、魚介や肉、卵類から2単位、油脂類から0.4単位、野菜が0.4単位(野菜は300gで1単位とされているので、合計120gで0.4単位と考えます)、砂糖やみそなどの調味料から0.2単位という数字を満たせるように設定します。

もちろん、きっちりこの範囲に収めなければいけないというものではなく、昼食が単位多めになったら朝食や夕食で減らすなど、ある程度融通を利かせても問題ありません。

 


ゆで鶏ごまソースの献立


ここで、鶏肉をゆで、こってりしたごまソースをかけて食べるおかずと、それに合わせた献立を作ってみましょう。糖尿病の食事は質素なものが多い印象がありますが、組み合わせ次第で食べ応えのあるおかずも取り入れることができます。材料は1人前でご説明します。

まず、皮なし鶏もも肉90g(1.5単位)をお酒少々入れたお湯でゆで、冷ましてそぎ切りにします。

付け合わせにきゅうり1/4本(25g)を千切りにしたもの、トマト1/4個(40g)のスライスを添えて盛り付けておきます。

ソースは、ねりごま5g(0.4単位)と砂糖小さじ1/2、醤油小さじ1、おろししょうがとおろしにんにく少々を加えて混ぜ、鶏のゆで汁少々で伸ばしておいたものをかけます。

このゆで鶏ごまソースをメインとするなら、ご飯一膳(220g/4単位)、ねぎ(5g)とわかめ(10g)のすまし汁、小松菜の卵とじ(小松菜40g、卵1/2個/0.5単位)などと組み合わせると良いでしょう。これで、調味料なども合わせておおよそ7単位になります。

 


白身魚の南蛮漬けの献立


糖尿病の食事は、カロリーが低めの魚料理も欠かすことができません。今回は、ご飯に合う白身魚の南蛮漬けをご紹介します。鱈の切り身を100g(1単位)用意し、塩、こしょう少々、小麦粉10g(0.5単位)をまぶします。

タレは、酢大さじ1、砂糖小さじ1(0.15単位)、塩少々、醤油小さじ1、水小さじ1を混ぜ、鷹の爪少々と薄切りの長ネギ20g、千切りの人参10gを漬け込んでおきます。

フライパンにサラダ油大さじ1/2杯(0.5単位)を熱し、先ほどの鱈を火が通るまで揚げ焼きし、熱いうちにタレに浸して出来上がりです。このおかずに、ご飯一膳(165g/3単位)、キャベツ(20g)、大根(20g)、油揚げ5g(0.25単位)の具だくさん味噌汁、ほうれん草の納豆和え(納豆30g/0.75単位、茹でて刻んだほうれん草50g)を組み合わせれば凡そ7単位の計算となり、20単位の糖尿病の食事として適切な範囲におさまります。

ただ、鱈を揚げ焼きするためにサラダ油を多めに使っているので、朝食か昼食で使う油脂類の量を少し減らす必要があります。

 

いかがでしたか。糖尿病の食事の基準をもとに、美味しいおかずのレシピと、その献立の例をご紹介しました。糖尿病の食事は、ご覧のとおり「単位」というもので大まかに計算しやすいシステムで提案されることが多いため、意外に作りやすいものです。

また今では、書店やネット上などで「食品交換表」という、食品の分類と単位が細かく書かれたものも入手できるため、それらを利用すれば、より一層献立が立てやすくなります。

そして何より、糖尿病の診断を受けても、きちんと単位計算を行えば、本文中にあるような、美味しいおかずも食べられるのです。もしも、あなた自身、もしくは身近な人が糖尿病の宣告をされて落ち込んでいるのなら、心配は無用です。知識さえあれば、今までと変わらず美味しいものを楽しめる日々が送れます。

 


まとめ


糖尿病の食事を美味しくするには

・朝昼夜の食事は融通を利かせてご馳走を作ろう
・ゆで鶏ごまソースで食欲を満たす
・白身魚の南蛮漬けの献立を試してみる