皮膚をつまむと一緒にプニッと付いてくる、皮下脂肪。内臓脂肪のように健康を害するリスクは低いですが、一度付いてしまうとなかなか落としにくいものですよね。女性の丸みを帯びた体つきを作り、妊娠などに備えて腰回りを守る役割もある皮下脂肪ですが、過剰に付いてしまうとやはり見た目に大きく影響します。
メリハリのあるボディラインを作り出すためには、ダイエット、特に運動をして、脂肪を減らす努力をする必要があります。ですが、最初に述べた通り、落としにくいことで知られる皮下脂肪を何とかして落とすためには、どんな運動が良いのかご存知でしょうか。
今回は、頑固な皮下脂肪を落とすためにおすすめしたい運動法などについて、お伝えします。
皮下脂肪が気になる人に
試してほしい運動法
脂肪は食事制限だけでは落とせない
皮下脂肪に限らず、脂肪は食事を減らすだけでは落とせません。ただ体重を減らすことが目的なら、身体を動かさなくても食べる量だけを減らせば可能です。ですが、この場合は筋肉や骨など、身体を構成する大事な部分から衰えていき、脂肪はそのまま残ってしまいます。
脂肪だけを落としたいのなら、やはり運動をして、少しずつ脂肪を燃焼させて減らしていくしか方法はありません。時間をかける必要があるため、短期集中ダイエットのようには行きませんが、筋肉を維持しながら脂肪だけをきれいに落とせば、その後も太りにくい体質でいられます。
筋トレと有酸素運動を併用しよう
さて、肝心の運動ですが、脂肪を落とすのならやはり王道は有酸素運動。ですが、落としにくい皮下脂肪ということを鑑みると、筋トレと併用した方が断然効率が良いはずです。有酸素運動前に筋トレをすることで血中に脂肪が流れやすくなり、筋トレをしないよりも脂肪を効率よく燃焼させることができます。
また、筋肉を付けると基礎代謝量が上がるため、普段の生活で消費するカロリーもぐんと上がります。筋トレ自体には脂肪を燃焼する効果はありませんが、有酸素運動と併用すれば、効率アップが図れます。
筋トレをするタイミングとしては、有酸素運動をする直前が良いでしょう。時間は、15分ほどを目安に行って下さい。
サーキットトレーニングをしよう
あまりじっくり時間をかけて運動していられないという人も、皮下脂肪を減らすダイエットを諦める必要はありません。少々きつい運動ですが、「サーキットトレーニング」という運動を行うと、あまり時間をかけずに筋トレと有酸素運動が実施できます。方法としては、筋トレと有酸素運動を30秒ずつ繰り返すだけ。
例えば、腕立て伏せ30秒、踏み台昇降運動30秒、スクワット30秒、踏み台昇降運動30秒……というように交互に運動します。時間としては、スポーツのプロは体力づくりのため30分以上も行うそうですが、ここでは皮下脂肪を燃焼させることが目的ですから、筋トレ3回、有酸素運動3回の3分間を1セットとして、一日に3セット程度行うようにすると良いでしょう。
運動前にはカフェインを摂ろう
通常の有酸素運動でもサーキットトレーニングでも、運動前にカフェインを摂取すると、更に脂肪が燃焼しやすくなります。ベストな摂取タイミングは、運動を開始する15~20分程度前あたりです。
飲み物はカフェインを含むものなら何でも構いませんが、緑茶や紅茶よりもコーヒーの方が1杯当たりのカフェイン含有率が高いです。ただ、コーヒーにしろ紅茶にしろ、砂糖を入れて飲んではいけません。砂糖のせいで血糖値が急上昇すると、脂肪を却って燃焼しにくくなるからです。
また、カフェインの摂り過ぎは手の震えや不安感などの不調の原因となるので、コーヒーの場合で一度にカップ2杯程度までにしておきましょう。
普段から動きを大きくしよう
皮下脂肪が付きやすい部位を見ると、あまり動かさない部分が多いようです。例えば普段あまり歩かない人は、太ももやふくらはぎに皮下脂肪が付きやすく、腕をあまり動かさない人は二の腕に付きやすい傾向があります。それを考えると、普段から身体の各部位を大きく動かすようにしていれば、皮下脂肪が付きにくく、そして既に付いてしまった脂肪を燃焼させる手助けとなるはずです。
ですから、皮下脂肪を落としたいのなら、決まった時間に決まった量だけ運動するのではなく、普段生活している時も大股で歩くようにしたり、腕から力を入れて荷物を運んだりすると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。皮下脂肪を付けない、そして落とすために有効な運動などについてご説明しました。皮下脂肪が落ちないことを気にする人の大半は、過去にダイエット経験がある人ではないでしょうか。
皮下脂肪は付きやすく、そして落としにくいという厄介な性質を持つため、一度皮下脂肪によって太ってしまった人は、無茶なダイエットをして筋肉ばかりが痩せ、皮下脂肪はちっとも落ちないという状態に陥りがちです。こうなってしまっては、更に太りやすい体質になってしまいますし、見た目は細いのに体脂肪率は高いという隠れ肥満の状態にもなります。
ですが、根気よく運動してじっくり時間をかければ、皮下脂肪は薄くなり、ほど良い筋肉で引き締まった身体を手に入れられるはずです。
まとめ
皮下脂肪が気になる人に試してほしい運動法とは・脂肪は食事制限だけでは落とせない
・筋トレと有酸素運動を併用しよう
・サーキットトレーニングをしよう
・運動前にはカフェインを摂ろう
・普段から動きを大きくしよう