女性が集まって美容をテーマにお話しすると『皮下脂肪』というワードは最も嫌われる言葉の代表選手ですよね。そんな『皮下脂肪の燃焼』が永遠のテーマだという意見も少なくは有りません。様々なダイエットがある中でその主な目的はそんな皮下脂肪を燃焼させてお腹周りをスッキリさせることといっても過言ではないのです。何故なら女性の身体は皮下脂肪を溜めやすくできているのですから・・・。
では果たして皮下脂肪を効果的に燃焼させる方法はあるのか・・・皮下脂肪対策は『食事』と『運動』が何より大事、いやむしろそれさえバランスよく出来ていれば何も問題ないのです。『食事』により皮下脂肪燃焼効果が期待できる事実は有るのか?またそれを食べれば上手にダイエット出来る食材があるとしたら是非取り入れたいものですね。今回はそんな嫌な皮下脂肪を効果的に減らすため燃焼を促すお勧めの食べ物ダイエットの方法です。
「アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」など燃焼系栄養素で脂肪を燃やす
人が活動する上でエネルギーとして使われる栄養素は主に「炭水化物(糖)」「脂質(脂肪)」でそれらを燃やすために必要な栄養素が「アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」です。それらが不足すると食べ物がうまく代謝されずに脂肪をため込んでしまい結果的には太りやすくなってしまうのです。この3つの栄養素は積極的に摂るようにします。
アミノ酸は人の身体をつくるタンパク質の構成成分です。全20種類のうちの9種類は人間の体内では合成できずそれらを必須アミノ酸と呼びます。肉類・魚介類・卵・豆など良質のタンパク質を含む食品から補給するものです。羊肉・牛肉に含まれるL-カルチニンというペプチド(複数のアミノ酸の化合物)は、燃焼効率をアップする成分です。
ビタミンやミネラルは補酵素として消化や代謝を促す働きを持ちます。痩せるためにはとても必要な燃焼系成分で総体的に野菜・果物・海藻・キノコなどをバランス良く摂るとより効果的です。皮下脂肪を効果的に燃焼させるための燃焼系栄養素をとれる食材としては羊肉・牛肉・豚肉の赤身・魚介類・海藻類全般・大豆・枝豆・豆腐・豆乳・鶏卵・うずらの卵・野菜全般・くだもの全般・ナッツ類全般があげられます。
「オメガ3脂肪酸」が脂肪代謝器官活性化・中性脂肪やコレステロールのコントロール
一般的には「痩せたい」「皮下脂肪を減らしたい」と思った時甘い物や脂っこい物は食べないのが望ましく完全カットしようと考える方までいる程ですよね。つまり糖質抜き・油抜きがダイエットと考えられているのです。しかし実際には気になる皮下脂肪を燃焼し健康にも良い油が存在するのです。それが『オメガ3脂肪酸』といわれる『エイコサペンタエン酸(EPA)』『ドコサヘキサエン酸(DHA)』『α-リノレン酸(ALA)』の3つです。
EPAとDHAはイワシ・サバ・サンマなどの青魚に豊富に含まれる成分です。またALAは植物油であるエゴマ油やアマニ油・クルミなどに含まれる成分で体内に入るとEPAやDHAに変化する特徴を持っています。これらオメガ3脂肪酸は脂肪代謝器官の活性化・中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすなどダイエットやメタボ予防に最適です。
オメガ3脂肪酸以外で便秘改善や身体を温める役目を果たす良質の油もあります。青背の魚・豆乳・枝豆・クルミ・カシューナッツ・ピーナッツ・ピスタチオ・栗・アマニ油・シソ油・エゴマ油・ナタネ油等の食材から摂取する事が可能です。皮下脂肪燃焼には油は禁物!!と思わずこれら良質の油は積極的に摂る様にして下さい。
寒い地方でとれた食べ物は体を温める効果あり
体の冷えを防ぐ、或いは身体を内側から温める食品を摂取するのは皮下脂肪を燃焼させるためにもとても重要なことです。コーヒーならアイス、清涼飲料水も大好きでサンドイッチや菓子パン・カップやきそばなどを好んで食べている方は注意が必要です。何故ならそれらは体が温まらない食品だからです。
それらばかりを日常的に好んで摂取し続けると手足だけでなく内臓まで冷えてしまう可能性だってあるのです。体温が下がると基礎代謝も下がります。その結果燃焼しにくく脂肪を溜めこみ太りやすい身体になってしまうといいます。さらに低体温は抵抗力や免疫力を低下しさせ病気にかかりやすくしてしまうのです。
では身体を温める食べ物にはどんなものがあるのか?例えば食事にはスープや味噌汁をつける・野菜ならサラダでなく煮物や蒸し物や炒め物にする・飲み物はホット・ネギやショウガやニンニクなど身体を温める効果があるものを添えてみる。こんなちょっとした意識でもかなり違いが現れます。是非お試しください。身体を温めて皮下脂肪を思いっきり燃焼してみて下さい。
因みに一般的に暑い地方でとれる食べ物は体を冷やし寒い地方でとれる食べ物は体を温めるという話を聞いたことはありますか?魚なら南でとれるカツオよりも北でとれるサケ、果物ならマンゴーよりもりんごといった具合です。積極的に北の食べ物をとりいれて体を温めてみるのもお勧めです。体を温める食材としては羊肉・牛肉・鶏肉・サケ・タラ・ホタテ・アンコウなど。薬味類・イモ類・りんご・梨・イチゴなど。七味唐辛子・コショウ・ターメリック・シナモンなども温まりますよ。
発酵食品で栄養吸収力を高める
もともと胃腸が弱い方にとって食物の分解・消化はとても苦手な分野です。せっかく燃焼系成分や良質の油を意識して摂ったとしても十分にその栄養素を吸収することができません。残留物も多くなり脂肪をためこむ原因となりまた水分代謝も滞ってむくみを引き起こすことになります。常に胃腸の調子を整えて痩せるために効果的な栄養素を吸収できるようにしておくことが大切なのです。そんなお助け食品が『発酵食品』『ネバネバ食品』です。
発酵食品は納豆や味噌・キムチ・ぬか漬け・塩辛などが代表的でこれらは腸内の悪玉菌を減らし善玉菌を増やす作用があり便秘や下痢を改善する効果を期待できます。ヨーグルトやチーズも発酵食品ではありますが日本人に最適なのは馴染みのある植物系の発酵食品がお勧めです。ヤマイモやオクラ・なめこなどのネバネバが特徴の食材には胃腸の保護や腸内菌活性化の作用があり食物繊維も豊富で余分なコレステロールを排出する作用もあり是非積極的に食べて欲しい食品です。
発酵食品で常に健康な胃腸コンディションにしておき皮下脂肪の燃焼効果が充分に発揮出来る身体作りに努めて下さい。
原形食品をしっかり噛んで燃焼効果と満腹効果
ダイエット中に一番必要な感覚は満腹感です。満腹感さえ味わえればダイエットのストレスにひどく悩まされることもなく不必要な食べ過ぎも抑えられます。そのためのおさえておきたいポイントが原形をとどめている食品(原形食品)を積極的に取り入れることです。分かり易く言えば主食ならパンではなくご飯、肉ならひき肉でなく塊肉といった具合です。
原形食品を食べることにより胃や腸が消化する際により多くのエネルギーを消費したりよく噛んで食べるので満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防ぐことが出来ます。どんな食材でも噛みごたえがあるものや食感が感じられる様に大きめにカットするのがポイントです。豆製品なら豆腐より枝豆など原形をとどめているものを選ぶことが大切です。魚介類全般なら加工品以外、穀物米・玄米・白米をしっかり噛んで食べるのが肝心なのです。
以上が皮下脂肪の燃焼を促す食べ物ダイエットの方法です。燃焼系栄養素や良質の油・身体を温める食材を積極的に摂ることが皮下脂肪燃焼にはダイレクトに効いてくるというのがお分かりになりましたか?しかし残念ながら皮下脂肪は内臓脂肪より落とすのはとても困難を要します。少し気長に付き合わなければ希望の結果は得られないと考えた方が良さそうです。
とは言え今回お話した食べ物ダイエット法はさして難しいことはありません。脂肪燃焼効果に良いといわれる食材を進んで食べるという少しの意識のみで良いのですから苦労も苦痛も伴う事はありません。是非日常の食生活に取り入れて皮下脂肪を効果的に燃焼し綺麗にかつ健康的になってください。
まとめ
皮下脂肪の燃焼を促す食べ物ダイエットの方法
・「アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」など燃焼系栄養素で脂肪を燃やす
・「オメガ3脂肪酸」が代謝器官の活性化・中性脂肪やコレステロールのコントロール
・寒い地方でとれた食べ物は体を温める効果あり
・発酵食品で栄養吸収力を高める
・原形食品をしっかり噛んで燃焼効果と満腹効果