赤ちゃんが産まれて最初の両親からのプレゼントは一生ものの『名前』。しかも赤ちゃんが女の子ともなればその『名前』をつけるのは大イベントです。その子が成長してお喋りをしはじめると早速自分の名前についても様々な意見を言うのが女の子の特徴です。その点男の子はほとんど自分の名前など無関心で由来など聞かれたことがない親御さんも少なくないですよね。
お気に入りのアニメのヒロインの名前が良かったとかもっと可愛い名前が良かったとか・・・全力で抗議してくることも少なくありません。『親の心子知らず』この言葉を実感する瞬間がすぐにやってくるのです。しかし当然のことながら女の子の名前を付ける時点では本人の意思など確認できませんから人は『親』になった瞬間から大きな責任を負うのです。ではそんな女の子の名前をつけるときに注意したい5つのポイントをお伝えします。
女の子の名前をつけるときに
注意したい5つのポイント
制約が多い女の子の名前
女性の名前が難しい理由に男性に比べて制約が多い点があげられます。まず現実的な理由の一つとしては名前を見て性別が判断しにくいものはあまり良くありません。というのも街で赤ちゃんを見かけると声をかけたがる方がいらっしゃいますよね。
そのほとんどの方が性別を知りたがります。直接聞いてくれる方は良いのですが顔立ちを見て勝手に判断したりする方も少なくありません。そんな時その性別が外れていると案外赤ちゃんの両親はガッカリするものだとも知らずに・・・。少し気を使って下さる方は先に赤ちゃんの名前を聞いてその性別を推理しようとします。
それでも女の子か男の子か分からない微妙な名前だったらお相手がせっかく気遣いして下さっても結局は直接核心に触れた質問をしなければいけなくなりますね。また、実は男性・女性どちらにもつかえる名前のほとんどは凶名とされています。また男の子っぽい名前のイメージ通りに男勝りの女の子に育つ説もあったり書類上での手続きなどで性別を間違われ訂正の手間が必要になるなど後々の苦労も避けたいものです。
また女の子につける名前を考える時まず浮かぶのは可愛らしい女の子に育って欲しい綺麗な女性になって欲しいという親御さんの希望を名前にするパターンです。可愛らしく華やかな名や花鳥風月を謳ったようないわゆる『美名』をつけようとお考えの方もいらっしゃいますよね。
しかしそれらは実は花柳界・芸能界向けの名前で一般人がむやみにこれらの名前を持つと遊び好きの不倫妻になる傾向にありお薦めできない名前になります。また将来芸能界入りを希望するのなら良いのかというとその業界自体が世間一般の個人的幸福を犠牲にしてはじめて成り立つ幸薄い暗示のある職業でもあるのです。
歴史上の偉人の名前は良くも悪くもその因縁まで引きつぐ意味もあるため望ましくなく偉業を成し遂げた点のみ見れば幸福な人生と感じますがお子様自身がその様な人生を歩みたいかどうかは別問題なのです。同様に多くの方がやりがちな両親の名前から一字取るというのも子供が親を越えられなくなるという説もあり避けた方が良いとされます。
ご両親のお子様への愛情が『名付け』の形で現れるのですがお子様が一生持ち続けるものですから決して親御さんのエゴやおしつけにならないようにすることが大切です。過大に期待をかけられると女の子は自分の名前に押し潰されかねませんので充分配慮してあげて下さい。
『名は体を現す』
当然のことながら名前は単なる識別記号ではありません。実際には本人と同等に丁重に扱われるべきいわば生命を持つものなのです。昔から『名は体を現す』と言われる様に大切な我が家のプリンセスが共に一生を過ごすパートナーですから大切に取り扱うべきです。女の子の名前は特にその子自身のイメージも大きく左右しますから。
読みにくい名前や語呂の悪い名前も望ましくありません。更には女の子らしい名前。一昔前なら男性は『一・二・三』『郎・朗』『夫・雄・男』、女性は『子』『美』を使えば間違いないといったような定石がありそれを元にその子に合った漢字や思い入れのある言葉を組み合わせたり姓名判断で名字と相性の良い名前を考えました。
最近ではそれも多様化してゼロから全て考えなくてはいけませんから大変です。欲張り過ぎてチグハグにならないように充分気を付けて下さい。奇を衒わないことが大切です。強すぎもせず弱すぎもせず奥深い意味を持ちながらもふんわりとその子を包容するような名前が女の子の名前としては最適です。
女性だけの凶名
画数を参考にして女の子の名前を決める場合、注意したいのが女性につけてはならない字や画数があるという点です。画数で一般に吉数とされていても女性にとっては吉数ではない画数群が実は存在するのです。例えば21画、23画、25画、29画、32画、33画。これはご存知ない方もいるかも知れませんね。
同時に女性につけてはならない文字も存在し例えば『光』『照』『勝』『優』などですが中にはよく使われている印象があるものもありとても意外ですよね。「幸」も字義とは逆であまり家庭的に恵まれない傾向にあるようです。またこれは女性に限らずですがあまりに『皇』『帝』『神』『聖』など高貴な文字もNGです。
女性にとって一番の凶名は濁音のつく名前で例えば『かずこ』『しのぶ』などは孤独・後家運の暗示のある凶名です。またつい考えがちな四季のつく名前や花の名前なども「移り変わる」「散る」などの暗示がありあまり良くないとされます。
女の子の名前に『流』『深』『海』『波』など水の清らかなイメージの漢字が入っているケースも少なくないですが実は「水が流れる」から「流産」などが連想され避けた方が無難とされています。『未』の入った名前も「未だ来ない」という意味から縁起が悪いとも聞きます。
バランスが良く発声しやすく聞き取りやすい
姓と名前のバランスはとても大事です。例えば分かりやすい例でいえば姓が一文字なら名前を三文字にする、姓が三文字なら名前は二文字にするなどの工夫です。それ以外にもフルネームで読む時の全体的な音の響きが良い名前をポイントにすると女の子の名前も全体的に綺麗な印象になります。
名前の中に濁点が重なり過ぎると発声しくいと感じることがあります。できれば濁点は姓名全体で二文字以内に抑えるのがポイントです。またどんなにお気に入りの名前でもあまり人気のある名前だと同名や音が似ている子が溢れてしまい面倒な事になりますのでその年や前年の女の子の名前人気ランキングを調べ参考にするのはお勧めです。
候補の女の子の名前がいくつか出たら是非フルネームで声に出して何度も言ってみて下さい。きっとしっくりくるものが見つかります。また、普段どの様に呼ぶのかもシュミレーションしてみるのが必要です。呼びやすい、聞き取り易いことと愛称が考えられるものもポイントですね。そうすることで年代に応じた呼び方があるのも楽しいのでお勧めです。
将来を見据えることも忘れずに
親に頂いた名前でその子は一生を送ります。一番大切なのは子供がその名前を気に入ってくれるか・・・またその名前が本人の負担にならないかを考慮することです。万が一親の付けた名前がどうしても気に入らない、何か生きる上で支障をきたした場合には条件を満たせば改名は出来ます。それならば気軽に考えられる・・・と思えますか?その様な事態はとても淋しいと思ったりしないですか?
最初にも触れたとおり「こんな子に育ってほしい」「明るい未来がこの子に訪れますように」と願う親から赤ちゃんへの初めてのプレゼントである『名前』です。大切にして欲しいと思うのが当然ですよね。子供の人格は環境がつくるものというのが一般的な考えですが名前も人格に影響することだってあるのです。お洒落で個性的な名前も素敵ですがきちんと意味があってお子さんに説明してあげるのもとても大切なことだと思いませんか。
女の子の名前だからと響きの可愛さだけにこだわってしまうと子供の頃は良いけれど思春期を迎えた頃・社会人になった頃・母になる頃とそれぞれの年代に違和感がない名前としては難しいですね。最近流行りの『キラキラネーム』を長く使えるかどうかは少し抵抗を感じてしまいますが・・・。でもこれだけ皆さんがそうしているのであればその時代にはそれが常識になっている可能性が高いのかも知れませんね。
以上が女の子の名前をつけるときに注意したい5つのポイントです。最近では特に女の子のお名前には『キラキラネーム』がとても多いですね。可愛いとか個性的というのが主な理由と聞きますが珍しいのは良いけれど家族以外の人は読み方を聞かなければ全く読めない名前はどうなのか・・・。幼稚園の先生や小学校の先生方のご苦労まで心配してしまうこともあるほど難解ですよね。それが生きる上での障害になることはないのだろうかと危惧してしまうほどです。
実際に自身の『キラキラネーム』が原因で就職活動で内定を貰えなかった可哀想な学生もいると聞きます。まだ今現在社会的には常識となってはいないですからね。従来の日本人の名前は外国人の方からは「美しい」ものとして絶賛されます。響きも意味も含め親の愛情溢れる『名付け』自体が優れた文化と評価されているのです。
まとめ
女の子の名前をつけるときに注意したい5つのポイント
・制約が多い女の子の名前
・『名は体を現す』
・女性だけの凶名
・バランスが良く発声しやすく聞き取りやすい
・将来を見据えることも忘れずに