食べても血糖値が上がりにくい食品、低gi食品。「gi」というのは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)、つまり血糖値の上昇率を表す言葉で、この数値が低ければ低いほど血糖値が上がりにくいということです。この低gi食品を食べて痩せる、低giダイエットがひと昔前に流行したことを覚えている方もいるかと思います。この低gi食品、そしてそれを用いたダイエットが今、再度見直されてきています。その理由は、どうしてでしょうか。
昔流行したダイエットは、一度廃れるとなかなか人気が再燃しないものですが、なぜこの低gi食品は人気復活を果たすことができたのでしょう。今回は、低gi食品の魅力と、ダイエットとして優れている点について、お伝えします。
食べて痩せる低gi食品が
見直されている5つのワケとは
低gi食品がダイエット向きの理由とは
まず、低gi食品を食べることで痩せるのはなぜかを、知っておきましょう。人の身体は、食べ物を食べると糖質を分解し、血中に乗せて全身でエネルギーとして使えるようにします。ですが、一気に血糖値が上がると、身体で使い切れず余った糖を脂肪に変換します。これがいわゆる肥満の原因です。
つまり、血糖値を上げにくい低gi食品を食べれば、血糖値の上昇が緩やかになり、余すことなくエネルギーとして使いきれるので、脂肪として蓄えられずに済みます。そして、エネルギーが足りない分は既についている脂肪も分解して使われるために、減量にも繋がるのです。
満足感の高い食事が摂れる
低gi食品は、カロリーが低い食品とは限りませんので、食べた時のボリューム感があるものもたくさんあります。例えば、主食で言えばおそばや玄米などはgi値が低い方に分類されます。これらは白米やうどんと同じ量を食べても、断然太りにくいということになります。
つまり、主食の量を減らさなくてもダイエットが成り立つわけですから、食べる量の少なさに不満を感じやすいカロリー制限ダイエットよりも、満足感が高い食事をすることができるのです。食べる量を減らすダイエットが性に合わないという人でも、これならチャレンジできるのではないでしょうか。
日本人の食生活に合っている
先ほど、低gi食品の例として玄米やおそばを挙げましたが、これらは和食の献立に使うことが多いですよね。この他の低gi食品と言えば、大豆製品や海藻類、そして野菜など、日本人の食生活にピッタリ合ったものが多いです。肉や魚は、ほとんどgi値の高いものはありませんので、動物性たんぱく質も我慢することなく食べられます。
また、じゃがいもやかぼちゃなどはgi値が高い方ですが、欧米の食事と違い、日本食ではそればかりを食べる料理はあまり無いため、我慢するのも苦になりません。むしろ、一般的な玄米の和食献立を見たら、低gi食品しか使っていないこともあるくらいです。
このように、和食で献立をまとめれば、無理のない低giダイエットができるのです。
お医者さんにもすすめられる方法
低giダイエットは、お医者さんにも推奨されている方法です。なぜなら、西洋医学において、血糖値はとても重要視されているもののためです。つまり、民間療法の延長のような科学的根拠のないダイエットとは違い、医学の世界で根拠が立証されているということですね。
現代のようにダイエット商法が入り乱れているご時世で、お医者さんのお墨付きがあるなら、安心してチャレンジできるという人も多いと思います。これが、低gi食品の人気が廃れない一番の理由とも言えるでしょう。
今では痩せることだけを目的として、身体を壊すリスクがあるダイエット法が出回っています。そんな中で、安全なダイエット法というだけで、大変価値のあるものなのです。
便秘解消効果もある
低gi食品には、全粒粉や玄米、そして野菜やきのこ、海藻など、食物繊維が豊富な食品がとても多いです。そのため、低giダイエットを実践していると、知らないうちに便秘が解消されていたという声がよく聞かれます。確かに、便秘をしていて良いことは一つもありません。例え当初の目的がダイエットなのだとしても、それと同時に便秘解消も狙えるのは嬉しいことですよね。
ダイエットに関心がある人は、便通も気遣う人がほとんどのため、低gi食品から摂れる食物繊維に着目して、低giダイエットを選択する人もたくさんいるようです。
いかがでしたでしょうか。この内容から、今、再び低gi食品が見直されている理由が見えてきたのではないでしょうか。今や様々なダイエット方法が存在しますが、食事の量を減らしたり、断食や置き換えなど、食いしん坊にはつらい方法が少なくありません。その点、低giダイエットは、食事の量を極端に減らす必要が無いため、たくさん食べたい人にも敷居が低いダイエット方法と言えるでしょう。
また、ここでは低giダイエットから見たメリットを重点的にご説明しましたが、もちろん、gi食品はダイエット目的ではなく日々の健康を気遣う人にもおすすめしたい食品です。あなたも、低gi食品を活用して、ダイエットや健康づくりをしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
食べて痩せる低gi食品が見直されている5つのワケとは
・低gi食品は、脂肪が付きにくい食品のためダイエット向き
・満足感の高い食事が摂れる
・日本人の食生活に合っている
・お医者さんにもすすめられる方法
・便秘解消効果もある