なぜかというと昔と違い食べたいものがいつでも手に入り、極限の空腹状態に陥ることはほとんどないといってもいい現代。それは幸せなことですが、内臓は働きっぱなしで体の中は毒素で一杯になっているのです。すなわち、現代人の身体は痩せにくく太りやすいという状態になっているのです。
断食ダイエットは体の中を空っぽにして内臓を休め、体をリセットさせるのにもっとも効率的な方法と言われています。そうすることでさまざまなメリットがあります。
毒素や老廃物の排出が促され美肌効果に大きな期待が持てるのも特徴です。更に綺麗になった体は本来の機能を取り戻しているので、痩せやすい身体へと変化することになります。
また、緊急ダイエットにも有効な断食ダイエット。水分以外口に入れることのできない断食ダイエットは、辛い過酷なダイエットというイメージを持たれる方が多いです。しかしある一線を越えれば、意外とそれほど辛くもなく簡単に乗り越えることができるものなのです。
断食後は体重も減り、成功したように思えます。しかし、すぐに元に戻ってしまったという人が実は多いのです。その失敗の原因はどこにあるのかを知ることは、断食ダイエットを行う上で非常に重要になってきます。そこで今回は断食ダイエットに失敗した人から学ぶ3つのことをお伝えします。
断食ダイエットに
失敗した人から学ぶ3つのこと
断食期間を2日間までにする
断食ダイエットをする上で重要なのが断食する期間です。断食ダイエットに失敗した方の中には、だらだらと長期間にわたって断食ダイエットを実践した方が多いのです。
全く何も口にしないのは、体だけではなく心にも大きな負担となり、飢餓状態と判断した体は食欲を満たそうと食事に対する欲求を強めてしまいます。ストイックに断食ダイエットの期間を延ばせば延ばすほどその傾向は強くなります。ストレスがかかりすぎると、その反動で断食後には暴飲暴食してしまう可能性があるのです。
成功する断食ダイエットとは、「食べない時間を作るのは意外と気持ち良い」と体が実感できる程度のものです。過食した翌朝などに胃もたれを感じると、食べる方が苦痛で、食べないでいる方が体も心もスッキリしてきます。それと同じ感覚です。
食べないことで心身が気持ち良いと思える程度で断食ダイエットを実行して下さい。そうすることで、通常食に戻すときに異常な食欲に見舞われることがありません。断食ダイエットは、思いつきでむやみやたらとやるのではなく、心身に負担がかからない状態でできそうな日を選ぶのがポイントです。
また、果物だけは食べても良しとしたり、朝食だけ食べる、あるいは早目の夕食にして夕食だけは食べるというように、自分のライフサイクルに合わせるのがベストです。自分が気持よく断食ダイエットできる程度というものを踏まえた上で断食の度合いを設定するのも良いです。
心身に負担をかけてストレスとならないようにするためにも、自宅で一人でやるのであれば断食は2日までが限度です。
食べ物のことを考えない
断食ダイエットに空腹を感じることは誰にでもあります。断食中に食べることばかりを考えるのはストレスになり、さらにその後の回復食で過食を招くことになります。断食中に上手にコントロールする簡単な方法は、好きなことや趣味、仕事に没頭することです。
人間は様々な場面で食欲を感じますが、特にストレスがたまっている時や、やる事がない暇な時に感じやすいのです。力仕事や立ち仕事など、体を動かしている人よりもデスクワーカーがその傾向に当てはまりやすいです。机に座っている状態でストレスを感じていると、そのストレスを食べることで解消しようとしてしまうのです。
反対に、趣味に没頭している時や、楽しいと思えることをしている時、好きな人と一緒にいる時などは、食べることはあまり考えないですみます。
イライラしている時や暇な時ほど食べることを考えてしまう訳ですから、断食時は自宅でじっとしていない方が良いのです。外に出かけたり、買い物に出かけたり趣味の時間に充てるのもオススメです。また、仕事中はストレスがたまりやすい、という人は、仕事のある日に断食ダイエットをするのは控えて下さい。
回復食に気を付ける
断食ダイエットを成功させるか否かの鍵を握っていると言っても過言ではない断食後の回復食。断食が明けてからは、気持ちが焦り、急いで普段通りのお食事に戻してしまう人がいます。
しかし、胃腸がお休みをしていた後に突然普段の食事をしてしまっては、当然不調になってしまったり、リバウンドしやすい状態になってしまいます。結果、頑張った断食ダイエットが復食期の過ごし方によって、「失敗」に終わってしまうのです。
せっかく綺麗にクリーニングされた体内に雑にものをつめてしまわないよう、ゆっくり慎重に胃をならしていかなければなりません。
基本的に復食期の食事のメインは、お粥と味噌汁がベストです。断食から明けたばかりの復食期1日目の朝は重湯がよいです。そして午後からは、お粥や具なしのお味噌汁をゆっくり食べます。
野菜や豆類、きのこ類などを加えたお粥もオススメです。日頃からフレッシュジュースやスムージーを手作りしている人は、それらを復食期の食事や間食としてとりいれると良いです。2日目からはおかずを頂けるとはいえ、ゆっくりよく噛んで、徐々に量を増やしていくようにして下さい。
如何でしたか。断食ダイエットを行う上で、重要なことは身体にストレスや負担を掛け過ぎないことだということがお解り頂けたかと思います。体調の優れない時や疲れ気味の時は無理して断食ダイエットを行わないようにすることが大事です。
万全の体調管理を行った上で断食ダイエットを行えば、ダイエット効果以外にも様々な嬉しい効果が期待出来ます。食べ物が入ってこないことにより、体は生命維持するために全力で働きます。
あらゆる細胞が活性化したり、今まで眠っていた遺伝子が目を覚まします。それにより、病気や不調が改善し断食後は心身共に元気になるのを実感される方も多いのです。
長期間に渡る断食は病気の治療にも効果があるとして、メスを使わない手術とも言われています。私たちが思う以上に驚くべき可能性を秘めているのです。
飽食の現代、太りやすい環境ゆえ、太る習慣から抜け出せない人は1度すべてをリセットしてあげるのも一案です。無理のない範囲内で断食ダイエットに挑戦してみて下さい。
まとめ
断食ダイエットを行う際は
・断食期間を2日間までにする
・食べ物のことを考えない
・回復食に気を付ける