アイスクリームのカロリーとダイエット中に食べる工夫とは

アイスクリームのカロリーとダイエット中に食べる工夫とは

ダイエット中には甘いものはNGというのは常識中の常識ですよね。勿論アイスクリームもカロリーは高めの食品という印象がありますからどんなに好きでも我慢するという方が多いはずです。また冷たいものもダイエットには禁物と言われていますよね。でも美味しいアイスクリームを我慢するのは人生の楽しみを半分位諦めているという気分になってしまうことだってあるものです。

そんなダイエットを語る上では悪者的な存在になりがちなアイスクリームを賢く食べるには…あるいはむしろアイスクリームをダイエットに取り入れるには何か良い方法があるのか、そんなアイスクリームと上手に付き合うための気になるアイスクリームのカロリーを知ることとダイエット中に食べる工夫についてお伝えします。

 


アイスクリームのカロリーと
ダイエット中に食べる工夫とは

 

アイスクリームの成分とダイエットの関係

アイスクリームはカロリー高い食品ではありますが決して100%ダイエットの敵というわけではありません。むしろ賢く付き合えばアイスクリームがダイエットに適しているという説だってあるほどです。その理由はさまざまです。その代表的なものにアイスクリームの成分があります。

例えばアイスクリームに含まれている『乳糖』には体脂肪や皮下脂肪の増加を抑制する効果があります。また皆さんがご存知の『乳脂肪』はエネルギーに変わりやすく太りにくい成分です。バニラに含まれている香り成分の『バニリン』には満腹中枢を刺激して食べ過ぎ予防と食欲コントロールと深い関わりがある『セロトニン』の分泌を促します。

つまりアイスクリームの成分はダイエットに役立つものもあるということで上手に付き合っていくことはお勧めなのです。またアイスクリームは血糖値の上昇も穏やかというデータもあるようです。

世間一般でアイスクリームといわれる様々な商品を見てみると確かに全般的にカロリーや糖質は高いので太る食べ物だと思われても仕方がありません。しかし実際には皆さんがおやつとして食べている小麦粉を含むケーキやクッキーなどの洋菓子などと比べれば乳脂肪と糖分だけでできているので恐れるに足りないと言っても良いですね。

 

体温を上げる働きとカロリー消費

ダイエットには食物の温度が取り沙汰されることがよくあります。起きぬけの適温の白湯や水分補給の為の常温の水など温度は代謝を上げるという意味でもとても重要なポイントなのです。気温が上がって暑くなってくると冷たいアイスクリームやかき氷が食べたくなりますよね。冷たいアイスクリームを食べると体温が一時的に下がり涼しくなるからですよね。

しかしダイエットの観点からは体内温度を下げることは望ましくないといわれます。しかしアイスクリームを食べて一時的に下がった体温を上げようとするためにカロリーを消費するという考え方もあるのです。アメリカの胃腸病学者であるブライアン・ワイナーは『氷ダイエット』を考案しました。カラダが氷を溶かすためのカロリー消費を利用するという方法です。

ブライアン・ワイナー氏によれば1リットルの氷を食べると160kcalを消費しまた氷を食べることで口や胃が満たされ空腹感を抑制するのだといいます。もちろん氷の食べすぎはNGで1日1リットルまでを目安とするのがポイントです。これはアイスクリームも同様です。冷たいアイスクリームを食べて一度下げた体温を上げる為のカロリー消費に期待する考え方です。

どうしても冷たいアイスに様々な理由で抵抗がある方にはアイスクリームを食べた後温かいお茶などを飲むことをお勧めします。内臓が急に冷やされると消化器官の機能が低下し食欲が落ちたり下痢・夏バテなどを引き起こす原因となる場合もあります。それがお悩みの方は温かい飲み物で身体を温めることで代謝・免疫力UP・内臓の働きを良くして見て下さい。

キンキンに冷えたアイスを食べるとカラダが冷え内臓も冷えやすくなっているため代謝低下や血行不良・脂肪分解阻害が起こり体重過多やダイエット失敗の要因になることも考えられます。そんな場合には温かい飲み物でカラダを温めたりお風呂に入ってあたたまる・適度な有酸素運動をするなど代謝UPや脂肪燃焼を促すようなケアを試してみても良いかも知れません。

 

ダイエットに良いアイスの種類は?

アイスクリームには実に多くの種類があります。そんな豊富な種類のアイスクリーム、どれもがダイエットに適しているのか。それはどのようなダイエット法を行っているかも深く関係しておりそれぞれ適したアイスクリームの種類も変わってくるというのです。

一般的に冷たい氷菓は全て『アイスクリーム』と一言で表現していますがアイスクリームの種類は含まれている乳固形分や乳脂肪分の成分量によって種類分けされています。本来『アイスクリーム』とは乳固形分が15%以上で乳脂肪分が8%以上のものを指し、その他は乳固形分や乳脂肪分の分量によって『アイスミルク』『ラクトアイス』『氷菓』と4種類に分かれます。

分かり易く言えばアイスクリームは乳固形分が多いため濃厚な味わいが特徴ですがこれに対し氷菓は水分量が多いためにさっぱりしていて低カロリーなことが特徴といえます。『カロリー制限』を中心にダイエットを行うのなら低カロリーの1個分で約78~120kcal前後『氷菓』がお勧めです。

100g当たり180kcalの『アイスクリーム』や100g当たり224kcalの『ラクトアイス』はカロリー制限中には避けるのが適切です。『ラクトアイス』は乳脂肪分低めですが植物性脂肪を多く含みその結果として高カロリーなのです。因みに『アイスミルク』は100g当たり167kcalです。

実際の商品名で分けてみるとイメージがつかめて来るかと思います。ハーゲンダッツ・濃 旨ミルク・MOW バニラはアイスクリームの仲間、ジャイアントコーン・チョコモナカジャンボはアイスミルクの仲間、爽・パナップはラクトアイスの仲間、ガリガリ君・スイカバー・アイスの実は氷菓の仲間です。

逆に『糖質制限』ダイエットをしているのなら『アイスクリーム』が最適なのです。最近認知度も高い糖質制限(低炭水化物・低糖質)ダイエットには高脂肪のアイスクリームがお薦めです。高タンパク高脂肪の食事であるMEC食(肉・たまご・チーズ)を推奨している医師がいます。

沖縄徳洲会こくらクリニック院長の渡辺信幸医師によると高脂肪のアイスクリームの成分は炭水化物が少ないが満足感を得やすい食品でその脂肪にはたんぱく質・脂質・カリウム・カルシウム・β-カロテン・ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンB12など栄養素が豊富に含まれているためダイエットには適した食品であるという説です。

 

ダイエット中のアイスの食べ方

アイスクリームは食べたいけれどどうしてもカロリーが気になるという方は一番太りにくい時間帯を選んで食べるのをお勧めします。それは午後3時~6時の間。この時間は1日の中でも最も体温が高く太りにくい時間帯といわれています。ダイエット中だからアイスクリームを我慢しなきゃいけない、でも食べたいと罪悪感を感じながら食べなければいけない位なら午後のこの時間に食べ少しでも心を軽くして下さい。

アイスクリームよりはアイスミルク。 アイスミルクよりはフルーツソルベをチョイスするのがお勧めです。好きなモノを選び一気に食べずにゆっくり味わい満足度を上げます。空気量が多いソフトクリームは意外にカロリー控えめで比較的安心です。手軽に食べられるラクトアイスタイプは高カロリーなので大サイズは避けできるだけ小さなものを選びます。

氷菓は低カロリーといえどもかき氷でも練乳や糖分たっぷりのものはむしろプレミアムアイスクリームより高カロリーになってしまうこともあります。氷菓でもシンプルなもの以外は注意が必要です。またコーンカップは高カロリーです。選べるのであればコーンカップはダイエット中には控えるべきです。

これらの注意事項を守ってダイエット中でもアイスクリームを楽しんで下さい。過剰なガマンはストレスのもとになったりダイエット失敗の要因にもなります。ポイントは満足度アップさせるためあらかじめできるだけサイズは小さいものを選ぶのがコツです。因みにダイエット中のおやつのカロリーは1日の必要カロリーの10%程度が目安です。

因みにフランス料理などのデザートでアイスクリームが出されるのが多いのは油を多用する料理を食べた後に内臓脂肪・皮下脂肪の増加を抑えるため敢えて選ばれているのだという説もあるのです。またアイスクリームを太らない食材にする食べ合わせ食材はなんと『生姜』です。生姜に含まれるビタミンB群が脂肪や糖分の燃焼を助けてくれるというのでジンジャーエールやジンジャーティーなどと一緒にアイスを食べると良いといいます。

 

アイスクリームダイエットレシピ

またアイスクリームのカロリーを抑えるためにレシピで工夫するのもお勧めです。アイスクリームにヘルシー食品の豆腐を加えてみるのはいかがですか。アイスクリームの気になるカロリーは100gで200kcalもあるものもあります。豆腐は100gでたった50kcalほどです。これらふたつを混ぜ合わせることでかさ増しになり、しかも大豆が主な成分である豆腐は大豆イソフラボン・ビタミン・ミネラルも豊富で栄養バランスもとれるのです。

豆腐アイスクリーム(80kcal)の作り方です。 水切り絹豆腐・生クリーム・卵白・砂糖を混ぜるだけ。それを冷凍庫で冷やし固めて盛りつけたら完成です。驚く位簡単ですよね。生クリームの良質なたんぱく質やビタミン類に加え豆腐を加えることで食物繊維や大豆イソフラボン等も摂取できる魅力的なレシピですね。

またヨーグルトをプラスすると風味も損なわれずヨーグルト味のアイスクリームとして新たな楽しみ方が出来ます。ヨーグルトにはビタミンB・カルシウムが含まれ整腸作用もありダイエットという観点からもより健康と美容に良くなるのです。またアボカドを混ぜるとクリーミーなアイスになります。お好みではちみつ・ナッツ・ミントなどをプラスすれば更に美味しくおしゃれなデザートを楽しむことが出来ます。

ミルクアイスキャンディーの作り方です。牛乳・生クリーム・練乳・グラニュー糖を鍋に入れて弱火にかけながらゴムベラで混ぜ専用のアイスキャンディー型に流し蓋と棒をセットして冷やせば出来あがりです。ミルクだけでなくチョコレート・抹茶・あずき・フルーツなど好きな材料で自分好みのアレンジも楽しめます。

 

いかがですか。以上がダイエット中でもアイスクリームが食べられる、気になるカロリーとその食べ方の工夫です。ダイエットだからと言って何でもかんでも我慢するのは絶対にいけません。工夫をすれば食生活も楽しみながらダイエットも実現できるのだという前向きなものの考え方が一番大事なのです。

特に精神的に甘い食べ物は大事な意味を持つものです。甘い物を食べると疲れが取れたり幸せな気持ちになったりしますよね。それをカロリーが気になるからと諦めたら途端に暗い気持ちになってしまいます。そんな食品の代表がアイスクリームですよね。上手に取り入れて健康的に明るいダイエットが理想的。そのためにはアイスクリームが一番だということがお解りいただけましたか。

 


まとめ


アイスクリームのカロリーとダイエット中に食べる工夫とは

・アイスクリームの成分とダイエットの関係
・体温を上げる働きとカロリー消費
・ダイエットに良いアイスの種類は?
・ダイエット中のアイスの食べ方
・アイスクリームダイエットレシピ

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