増えるとメタボリック症候群の原因となることで知られる内臓脂肪ですが、最近になって、その度合いを示す「内臓脂肪レベル」という言葉も聞かれるようになってきました。この、内臓脂肪レベルは内臓脂肪の面積を示す数値で、この数値を知り、自分がどれくらいのレベルにいるかを知ることによって、ダイエットの効率を良くすることができます。
しかし、内臓脂肪レベルはどうやって調べられるか、ご存知でしょうか。何か難しい計算式が必要だったり、病院などで測定しなければいけないのだとしたら、簡単に知ることはできませんよね。
今回は、そんな内臓脂肪レベルの概要や調べ方、そしてそのレベルごとにおすすめのダイエット方法などについて、お伝えします。
自分の内臓脂肪レベルを知って、
ダイエットに生かすコツ!
内臓脂肪レベルの調べ方
内臓脂肪レベルというのは、実は、タニタやオムロンなどの体重計を製造している会社が、自社で調査したデータを基にレベル化したものです。その計算式はそれぞれの会社独自のもののため、一般の人が測定できるものではありません。
では、どうやって内臓脂肪レベルを調べれば良いのかというと、それは、各社から発売されている体重体組成計で計測することになります。体重体組成計は、ただの体重計よりもお値段が張るものが多いですが、一般家庭で買えないような値段ではないので、内臓脂肪が気になる人は、一台持っておくと良いでしょう。
内臓脂肪レベルの目安とその危険性
内臓脂肪レベルは、1~30に分かれて表示されます。レベルが低いほど内臓脂肪が少ないことを示し、1~9で「標準」、10~14で「やや高い(やや過剰と表示される場合も)」、15以上で「高い(過剰)」、と考えられています。「標準」の範囲であれば、内臓脂肪による生活習慣病などのリスクは少ないと考えられ、美容目的でなければ、ダイエットの必要は無いと見なします。
「やや高い」の場合は、「高い」にレベルアップしてしまわないように気を付ける必要があり、「高い」であれば、命の危険すら迫っている可能性があるため、すぐにでもダイエットをした方が良いと言われています。
「標準」の場合は、健康面での悪影響は少ない
内臓脂肪レベルが「標準」と出た場合は、すぐにダイエットなどをする必要は無く、今まで通りの生活習慣で、体型を維持することをおすすめします。もし、「標準」でもダイエットしたいという人は、内臓脂肪ではなく皮下脂肪を落とすことになるため、逆に考えると、内臓脂肪レベルが高い人よりもダイエットの効果が出にくいです。こんな人は、毎日の有酸素運動に加えて、むくまないように塩分を控えるとか、身体が冷えないように心がけると良いでしょう。
「やや高い」場合は、簡単にダイエットができる
「やや高い」と判定された人は、少しの努力で「標準」まで内臓脂肪レベルを下げることができます。カロリーオーバーにならないように食事をバランスよく摂り、毎日可能な範囲で有酸素運動をすれば、あまり時間をかけずに内臓脂肪を落とすことができるでしょう。
ただ、落とそうと思えばすぐに落とせるからと、何の対策も取らずに内臓脂肪を放置していては、すぐにレベルが上がって、「高い」の範囲に入ってしまうので、まだレベルが高くないうちに内臓脂肪を落とす取り組みを行うことをおすすめします。
「高い」の場合は、危険!
もし、内臓脂肪レベルが「高い」と出た場合、すぐにでも生活習慣の改善と、計画的な運動を試みる必要があります。この「高い」の範囲に入ってしまうと、糖尿病や心臓病など、生活習慣病にかかってしまうのも時間の問題だと考えた方が良いでしょう。
まずは、食事の量を減らし、日常に有酸素運動を取り入れるほか、基礎代謝を上げるために筋力トレーニングをし、便秘をしている場合は、その解消のために食物繊維などを積極的に摂りましょう。ただ、今まで運動を全くしない生活を送っていた人は、急に無理をするのは禁物です。
少しずつから始めて、長い目で見て内臓脂肪を落とせるように、徐々に運動量を増やしていくと安全です。
いかがでしたか。内臓脂肪レベルとは、簡単に言うと、内臓脂肪がどれくらい溜まっているかの目安となる数値です。それを知るためには、体重体組成計を手に入れたり、それを置いているジムや温泉施設などに行く必要がありますが、知っておくだけの価値はあるはずです。
特に男性の場合は、ある程度の年齢になれば、メタボリック症候群を意識するようになるものですから、より内臓脂肪レベルの需要が高くなるでしょう。
内臓脂肪レベルは、自分の肥満度を知ることができるだけでなく、今後の生活習慣の組み立てや、病気の予防にも役立ちます。もちろん、ダイエットを考えている人にとっても、どんな方法が良いか考える目安になるため、知っておいて損は無いものだと言えるでしょう。
まとめ
内臓脂肪レベルを知って、ダイエットに生かすには
・内臓脂肪レベルはタニタやオムロンなどの体重計を利用する
・内臓脂肪レベルの目安を把握する
・「標準」の場合は、健康面での悪影響は少ない
・「やや高い」場合は、簡単にダイエットができる
・「高い」の場合は、危険!