低カロリー食品を食べるときに注意すべきこと


海藻、きのこ類のような天然の食材から、カロリーオフの甘味料を使った飲料など、巷には様々な低カロリー食品があります。ダイエット中でもお腹一杯食べられるという、とても嬉しいものばかりですよね。でも、こんな低カロリー食品を食生活に取り入れる場合、注意すべきことがあるのはご存知でしょうか。

ダイエット志向の人が多い現代では、高カロリー食品は悪でしかなく、低カロリー食品はどんどん食べるべきものだという風潮が強いようです。確かに、TVや雑誌、インターネットでは、カロリーオフ、カロリーゼロという表記の食品が人気ですね。

ですが、カロリー自体は絶対悪ではなく、人の身体を動かす大切な要素です。それを踏まえて、低カロリー食品を摂る際の注意点をお伝えします。

 


低カロリー食品を食べるときに
注意すべきこと

 

エネルギーとなるものを全く摂らない生活はやめよう

カロリー、つまりエネルギーは、たくさん摂れば太ってしまうというのは事実ですが、本来は、人の身体の動力となる大事なものです。現在はカロリー=悪という印象がとても強いのですが、だからと言って低カロリー食品だけを食べて元気に生活するのは不可能です。

ダイエット中に摂取カロリーを抑える理由としては、外部から入って来るエネルギーを最小限にし、身体に蓄えられた脂肪をエネルギーとして使うためです。ですから、必要最低限のカロリーからオーバーせずにお腹一杯食べる目的で低カロリー食品を利用するのは良いですが、カロリー自体を極限に減らす目的で低カロリー食品主体の食生活にするのはやめましょう。

 

一日に必要なカロリーを下回らないようにしよう

一日で使うカロリーのうち、黙っていても消費されるものを「基礎代謝量」と言います。この基礎代謝量を下回るほどカロリー制限してしまうと、身体は危機感を覚え、筋肉などの必要な部分を削ってエネルギーを確保しようとします。その結果、たちまちリバウンドしやすい体質になってしまうのです。

もし、低カロリー食品ばかりを食べ、基礎代謝量を下回る食生活を続けていたら、いつかダイエットをやめ、高カロリーのものを食べるようになった時、簡単に元の体重に戻ってしまいます。これではダイエットをする意味がありませんから、低カロリー食品を食べながらも、一日に必要なエネルギーは確保できるようにしましょう。

 

食物繊維の摂り過ぎに気を付けよう

海藻、きのこ類、または小麦ふすまが主原料のシリアルなど、カロリーが低く腹持ちが良いものは、食物繊維、特に不溶性食物繊維が豊富です。食物繊維をたくさん摂ることは良いことですが、過剰に食べ過ぎると便の量が急激に増してしまい、却って便秘しやすくなります。

低カロリー食品を利用して満腹になるまで食べる生活を続けていると、いつしかお腹がぱんぱんに張って、過度の便秘になる可能性があります。低カロリーだからいくらでも食べられる、という油断が、思わぬ体調不良を招くということを覚えておきましょう。

 

人工甘味料を摂り過ぎないようにしよう

カロリーオフの飲料には、甘みを付けるために人工甘味料が使われています。これを、「こんなに甘いのにいくら飲んでも太らない!」と喜んでがぶ飲みしてはいけません。人工甘味料を摂り過ぎると、太る以前の悪影響があると問題視されているからです。

人工甘味料の代表格、アスパルテームには目の障害や頭痛などの副作用があると言われています。アスパルテームだけではなく様々な人工甘味料は、砂糖とは異なる人工的な化学物質ですから、副作用があってもおかしくはないのです。ダイエット中だからと人工甘味料をたくさん摂取するのは考え物です。

 

低たんぱく食は絶対にやめよう

低カロリー食品は野菜やきのこ類など、繊維質や水分がメインの食品が多いため、こればかりを食べていると、たんぱく質不足に陥りやすいです。糖質や脂質は多少不足しても身体の動きに大きな影響はありませんが、たんぱく質は身体を作る大事な栄養素ですから、不足すると筋肉の衰えなどに繋がってしまいます。

三大栄養素の一つであるたんぱく質にはカロリーがあるため、カロリー制限中は控えられがちになりますが、それでは健康な身体を維持できません。低カロリー食品だけではなく、肉や魚、大豆製品など、たんぱく源となるものもしっかり摂りましょう。

 

いかがでしたか。低カロリー食品を取り入れる際に気を付けたいこと、覚えておきたいことについてお伝えしました。

カロリー制限をしていると、確かに低カロリー食品はたくさん食べられるため重宝します。でも、ダイエット専用に作られたものではない天然の低カロリー食品だけでは、毎日元気に過ごすために必要な栄養素を満たすのは不可能に近いです。エネルギー不足になってしまうのはもちろんのこと、ビタミンやミネラル類にも、低カロリー食品からは摂取が難しいものがたくさんあります。

低カロリー食品をダイエットの補助として活用するのはとても良いことですが、いくら食べても太らないからと、そればかり食べるのは良くないのだと覚えておいて下さいね。

まとめ

低カロリー食品を食べるときには

・エネルギーとなるものもちゃんと摂ろう
・一日に必要なカロリーを下回らないようにしよう
・食物繊維の摂り過ぎに気を付けよう
・人工甘味料を摂り過ぎないようにしよう
・低たんぱく食は絶対にやめよう


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