酵素ドリンクを用いたダイエットや健康法が流行していますが、この酵素ドリンクが、自分で作れるということはあまり知られていません。そんな自家製酵素の作り方は色々な方法がありますが、原理は同じで、野菜や果物を砂糖と一緒に発酵させて、天然の酵素を作り出すということです。
これが、衛生管理や温度に気を付ければ、身近な材料を用いて自宅でも簡単にできるため、お値段のする市販の酵素ドリンクを購入するよりも安上がりになります。
一時のダイエットに使用するくらいなら、市販品から好みのものを選んで買えば十分ですが、健康のために長期間飲み続けるつもりなら、手作りする方が断然オススメです。今回は、そんな自家製酵素ドリンクの簡単な作り方を、順を追ってお伝えします。
酵素の作り方☆
簡単に作れる5つのステップ
新鮮な材料を用意しよう
酵素ドリンクの作り方の基本は、まず、材料選びにあります。使う材料は、簡単に言ってしまうと、新鮮な旬の野菜や果物なら何でもOKです。ただ、皮ごとそのまま漬け込むため、減農薬栽培や無農薬栽培などの、身体に優しい栽培方法で作られたものを使用することをおすすめします。
ここでは、一般に手に入りやすいものとして、りんご1個(300g)、キャベツ3枚(300g)、レモン2個(皮をむいて200g)、オレンジ1個(200g)の合計1kgを使って、フルーティーな酵素ドリンクを作りましょう。これ以外にも、イチゴ、柿、人参、トマトなど、お好みの野菜や果物を使って作ってみると楽しいですよ。
なお、大根やナスなどの漬物臭が出やすい野菜、ネギやニラなどの匂いが強い野菜は、あまり適さないので避けましょう。
砂糖選びにも注意しよう
野菜、果物に対する砂糖の量ですが、全体量の1.1倍を用意するようにしましょう。砂糖の量は酵素ドリンクの作り方の中でもかなりの重要項目で、糖分控えめにしたいからと減らせば発酵しにくいし、多すぎてもうまく行きません。初めて作るなら、1.1倍、つまり材料が1kgなら砂糖は1.1kgという量を守るようにしましょう。
そして、どんな砂糖を使うかも大切です。健康志向の人は、上白糖やグラニュー糖などの白砂糖よりも、きび砂糖や黒砂糖を好んで使う傾向がありますが、酵素ドリンクを作るときは、白砂糖を使うことが必須です。
精製度が低い砂糖はミネラルが豊富で身体には良いですが、そのミネラルが発酵を妨げてしまうので、避けましょう。
容器の準備をしよう
酵素ドリンクの作り方で押さえておきたいのは、材料や工程だけではありません。清潔で、発酵に耐えられる容器を用意することも、忘れないようにしましょう。適切な容器としては、自家製梅酒などに使われるガラス製の広口ビンが良いでしょう。材料がたくさん入るので、口が小さなビンは向きません。容量は、1kgの材料と1.1kgの砂糖で作るなら、2lサイズのビンが良いでしょう。
ビンを用意したら、洗剤とお湯できれいに洗って伏せておき、水気を完全に切ってから、消毒用アルコールや焼酎などで消毒しておいて下さい。雑菌が混入した状態で発酵に入ると、カビや腐敗の原因になります。
いよいよ酵素を作ろう
では、酵素ドリンクの作り方の本番、作業工程についてご説明します。
まず、全ての材料をきれいに水で洗い、清潔な布巾やペーパータオルなどで水気を拭き取ります。
そして、りんごは皮ごといちょう切り、キャベツはざく切り、レモンは皮をむいて輪切り(皮ごとだと苦みが出ます)、
オレンジはそのまま輪切りにします。
ビンに、砂糖→材料→砂糖→材料と、交互に入れるようにして、最後は砂糖で蓋をするようにします。
このままビンの口を密閉せずに暖かいところで保管しましょう。
発酵させている間は、一日2回ほどビンの口を閉めて上下を返し、水分と砂糖がよくなじむようにします。酵素ドリンクには、ビンを振るのではなく素手でかき混ぜる作り方もあるのですが、これは雑菌を繁殖させる原因となるため、やめた方が良いでしょう。手を触れずに振るだけでも発酵は進みます。
泡が立つようになったら、材料を漉そう
夏場なら1週間、冬なら2週間ほどで、砂糖が全て溶け、泡が立つようになってくるはずです。この状態になったら、材料を清潔なガーゼなどで漉して水分を搾り取りましょう。ここで取れた水分が、酵素ドリンクです。一日に60ml程度を目安に、水で割ったり、炭酸水で割ったりして飲みましょう。ただ、糖分が多いため、身体に良いからと飲み過ぎないようにして下さい。
もちろん、絞りカスも捨てずに使えます。そのままガーゼを縛ってお風呂に入れると、フルーティーな香りを楽しめる酵素風呂になります。
いかがでしたでしょうか。自宅でできる酵素ドリンクの作り方をご説明しました。酵素ドリンクを作る上で大切なのは、材料や容器ももちろんですが、一番は衛生管理。何しろ、果物の菌を発酵させて酵素を作るわけですから、作り方を間違えると、雑菌の温床になりかねません。今では、素手で混ぜるタイプの酵素ドリンクの作り方を多く見かけますが、これは、ちょっとおすすめできません。
人の手には、どんな雑菌が付いているかわかりませんので、失敗をなるべく防ぎたいなら、手で混ぜない方法で作るのが一番です。それでも十分に発酵して、美味しいドリンクが作れますから、興味のある方は、お好みの野菜や果物を用意して、チャレンジしてみて下さいね。
まとめ
酵素の作り方☆簡単に作れる5つのステップとは
・新鮮な材料を用意しよう
・砂糖選びにも注意しよう
・容器の準備をしよう
・いよいよ酵素を作ろう
・泡が立つようになったら、材料を漉そう