内臓脂肪を減らすために知っておきたい5つのこと

内臓脂肪を減らすために知っておきたい5つのこと

健康診断などで、内臓脂肪を減らすようにとお医者さんに言われたことがある人も、きっといるでしょう。この内臓脂肪は、リンゴ型肥満、今の言葉で言うならメタボリックシンドロームの原因となる危険なもの。たかが脂肪と思って放置しておくと、糖尿病や動脈硬化など、命に係る生活習慣病になってしまうかもしれません。

ですから、内臓脂肪が付いてきたと感じたら、お医者さんに言われる前に、減らすことを考えるべきなのです。しかし、内臓脂肪を減らすためには、どんなことをすれば良いのでしょうか。

痩せるというよりも脂肪を落とすことが目的のダイエットは、ちょっと工夫をしなければいけません。今回は、内臓脂肪を減らすために必要な知識と、実践しやすい方法について、お伝えします。

 


内臓脂肪を減らすために
知っておきたい5つのこと

 

内臓脂肪は、男性の方が付きやすい

お腹周りがポッコリ出っ張ってしまうリンゴ型肥満の人は、女性よりも男性に多いです。特に、30代を超え、基礎代謝量が減ってくる年齢になると、食べた物のカロリーよりも消費するカロリーが下回り、余ったカロリーをそのまま内臓脂肪として蓄えてしまうことになります。これが、俗に言う「中年太り」という状態ですね。

また、内臓脂肪は、身体を覆う筋肉の内側に付くため、ちょっと付いたぐらいでは見た目に変化が無いこともあります。これは「隠れ肥満」と呼ばれる状態で、見てわからなくても、生活習慣病の原因となることには違いありません。

つまり、まだ肥満体型とは言えない程度でも、ウエストがきつくなったり、お腹周りが丸みを帯びてきたら、すぐに内臓脂肪対策をした方が良いということです。

 

内臓脂肪は皮下脂肪よりも落としやすい

長年かけて厚く付いてしまった内臓脂肪を、どう減らすべきかとお悩みの人に、朗報です。内臓脂肪は、女性に付きやすい皮下脂肪に比べ、格段に落としやすいという性質を持っています。つまり、運動や食事制限を始めれば、すぐに成果が出やすいのです。

しかし逆に、内臓脂肪は皮下脂肪よりも付きやすいという性質も併せ持っているため、内臓脂肪を減らすことに成功したからと気を緩めていては、すぐに元通りになってしまうということも、十分にあり得ます。ですから、一度付いた内臓脂肪を減らすだけではなく、その後も内臓脂肪が付かないための健康管理をする必要があるのです。

特に男性の方や、年齢を重ねて太りやすくなったという人は、一度きりのつもりで内臓脂肪を減らすのではなく、継続して食事の量や運動量に気を付けるようにしましょう。

 

まずは食事制限をしよう

一般的に内臓脂肪の原因となるのは、カロリーオーバーです。つまり、簡単に言うと食べ過ぎです。ですからまずは、食事の量を適正にすることから始めましょう。年齢や普段の生活によって、一日に摂るべきカロリーは変わってきますが、ここで大切なのは、一日に必要なカロリーを3食に分散して摂るということ。つまり、一日1800kcal必要なら、1食600kcal前後になるように食べた方が良いです。

朝昼を軽くして、夕食だけハイカロリーなものを食べるというのは、脂肪を付けやすい食べ方のためおすすめできません。また、カロリー以外にも、ビタミン・ミネラルなどの各種栄養素も不足しないようにしましょう。

 

有酸素運動をしよう

食事によって内臓脂肪が付かないようにすることはできますが、減らすとなると、運動以外に方法はありません。内臓脂肪に限らず、脂肪を減らすために有効な運動は、やはり有酸素運動。ジョギング、ウォーキング、そして水泳など、様々な有酸素運動がありますが、すぐに結果を出したいからとハードなものを選ぶのではなく、毎日続けやすいものを選んで実践しましょう。

軽いウォーキングでも、時間をかけて毎日行えば、必ず結果として表れます。下手にきつい運動を選んで、三日坊主で終わってしまっては元も子もありません。なるべく長く続けることを目的に、自分の生活スタイルと相談して運動方法を決めるようにしましょう。

 

トクホに頼り切りにならないようにしよう

CMなどでよく見かける、「内臓脂肪を減らす」という売り文句の特定保健用食品。略して「トクホ」と呼ばれるこれらの食品は、確かに内臓脂肪を減らす効果があると国が認めたものですが、それを過信して、運動も食事制限もおろそかにしてはいけません。トクホの食品は、適切な運動や食事制限を行って初めて、飲まない(食べない)よりも高いダイエット効果を発揮するというもの。

つまり、飲むだけ、食べるだけで痩せるというものとは異なるのです。人間の心理として、これらの食品を摂っていると、「少しくらいなら大丈夫」という安心感が生じ、普段よりも食べ過ぎることもよくあるようです。

当然ですが、これでは内臓脂肪を減らすどころか、増えてしまう一方です。トクホの食品は、補助的に使うものと心得ておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか。今回ご説明の内容から、内臓脂肪を減らすことが、思いのほか簡単だと知って頂けたのではないでしょうか。内臓脂肪は、放っておくと重篤な病気の原因となります。そのため、「中年になったら誰でも太るものだから」と、諦めていてはいけないものとも言えます。長い間健康でいたいと思うなら、内臓脂肪をそのままにしておいていいわけはありません。

また、内臓脂肪は見た目にも大きな影響を及ぼします。中年太りという言葉があるくらいですから、肥満体型は老けて見られてしまいがちになります。このように、健康にも見た目にも害を及ぼす内臓脂肪。この機会に、すっきり落としてスリムな身体を取り戻してみてはいかがでしょうか。

 


まとめ


内臓脂肪を減らすために知っておきたい5つのこととは

・内臓脂肪は、男性の方が付きやすい
・内臓脂肪は皮下脂肪よりも落としやすい
・まずは食事制限をしよう
・有酸素運動をしよう
・トクホに頼り切りにならないようにしよう


連記事
タイトルとURLをコピーしました