下剤をダイエットに常用している人が陥る7つの危険

下剤をダイエットに常用している人が陥る7つの危険

頑固な便秘が原因で、お腹周りがぽっこりふくれてしまったり、お肌が荒れてしまうなど、便秘に美容トラブルは付き物。そして、どうしても何日もお通じが無ければ、下剤に頼ることも仕方のないことでしょう。しかし、ほんのたまに、本当にお通じが無くなってしまって困った時、最後の手段として下剤を使用するならまだしも、最初から自然なお通じを諦めて下剤を常用している人や、ダイエット目的で下剤に頼る人もいるようです。

ダイエット目的で下剤を常用すること……、これは、美容上はおろか、それ以前の健康上の理由から、絶対にやめた方が良いことなのです。その理由はなぜか、下剤をダイエットに使うと起こり得る危険について、7つに分けてお伝えします。



 


下剤をダイエットに常用している人が
陥る7つの危険

 


下痢で肛門が荒れる


まず、下剤を使わなくても、食当たりや寝冷えなどで下痢が続いた時、誰もが経験したことがある問題から。便の回数が増えることによって、肛門に余計な力が入り、脱肛状態になります。そして、そこへたくさんの水分を含んだ下痢が何度も通過し、トイレットペーパーで拭かれ……を繰り返すと、必然的に肛門が荒れてしまいますよね。

トイレから出ても、常に肛門がヒリヒリ、ムズムズする状態が続いてしまうのは、思った以上に気になってしまい、つらいものなのです。

 


脱水症状を起こす


薬で無理やり腸を動かして排便するわけですから、大腸が十分に水分を吸収する前に体外に出してしまうことになります。このため、いくら水を飲んでも、慢性的に脱水症状が起こっている状態になるのです。

そもそも脱水症状というのは、水分だけが足りていないわけではありません。血中に必要なミネラル分まで不足してしまうため、体内のイオンバランスが狂い、神経や筋肉のコントロールがうまく行かなくなってしまいます。それにより、しびれや痙攣、足がつるなどの症状が出やすくなってしまうのです。

 


腸内細菌が減ってしまう


便が腸内にとどまっている時間を置かず、食べたら短時間で排出するわけですから、理想的な腸内環境を保つことなんて無理な話となってしまいます。そればかりか、下痢と一緒に善玉の腸内細菌まで排出するために、下剤を常用すると、腸内細菌の繁殖が追い付かず、健康な人に比べて、絶対的に数が少なくなってしまうのです。

善玉菌が減ってしまうと、便通に影響を及ぼすだけでなく、免疫力も落ちてしまい、病気などのリスクが高くなってしまうので、とても恐ろしい副作用と言えますね。

 


自力で排泄する力が無くなる


常に便意のコントロールを薬に頼ることにより、腹筋などの排便に重要な役割を果たす筋肉が衰え、自力で排泄する力が激しく弱まってしまいます。そのせいでまた便秘になり、下剤を使って排泄し……を繰り返す悪循環に陥り、ダイエット目的だったはずの下剤が、ダイエットの必要が無くなっても手放せないものとなるのです。

この、排泄力が一度低下すると、再び筋力を付けて、下剤に頼るようになる前の状態まで戻すには、かなりの労力と時間を要します。

 


下剤に耐性が付き、効かなくなる


下剤もやはり薬ですから、飲み続けていると、身体の方に抵抗がついてしまい、効きにくくなります。そのせいで、最初は1錠だけだったのが2錠になり、3錠になり……と、一度に服用する量が増え続けます。しかも、その下剤の箱書きにある最大数よりもたくさん飲んで、無理やりにでも効果を出そうとする人も少なくないとか。

一度にあまりたくさん飲みすぎると、腸だけでなく胃にも負担がかかり、胃痛や胸やけなどの原因となってしまいます。また、下剤は薬ですから、決められた量よりたくさん飲んで身体に悪影響がないわけありません。

 


栄養失調により、老化が進む


下剤ダイエットは、効果がないわけではありません。確かに、続けていれば体重は落ちるでしょう。ですが、それは栄養を吸収せずに排泄しているせいなので、エネルギーだけでなく、身体に必要な栄養素まで体外に出していることになるのです。そのせいで、肌を若々しく保つことができなくなったり、髪がバサバサになってしまったりして、見た目が老け込んでしまいます。

それだけではなく、内臓や筋肉も栄養不足で老化が進んで行ってしまい、体力なども激しく落ち込んでしまうのです。

 


大きな病気をしやすくなる


今までに挙げた、下剤のデメリットが複雑に絡み合うと、大腸がんなどの大きな病気を引き起こす結果になってしまうおそれもあります。大腸や直腸、肛門などに負担がかかり、善玉菌を減少させ、そして全身は栄養不足。このような要因が重なれば、大腸がんに関わらず、大きな病気にかかっても不思議ではありません。

また、そんな大きな病気のせいで、将来人工肛門のお世話になる事態になることも、十分考えられます。

 

いかがでしたでしょうか。便利で楽なようで、実は恐ろしい下剤ダイエット。一時的な苦しみだけでなく、将来に影響を及ぼすような、大きなデメリットが数多くあることを、お伝えしました。現在、下剤ダイエットをしている真っ最中の人は、手遅れになる前に、今すぐにやめて下さい。また、これから下剤ダイエットをしたいな、なんて興味を持っている人は、思いとどまって頂きたいところです。

何も、こんなリスクの高いダイエットをしなくても、健康的に痩せられる方法はたくさんありますから、どうか、下剤になど頼らずに、他の方法を実行してください。下剤自体が悪というわけではありませんが、これは本来、痩せるためでなく、便秘で苦しむ人の症状を改善させるためのもの。もともとダイエットのためには作られていないということを、ご理解くださいね。

 


まとめ


下剤をダイエットに常用している人が陥る7つの危険とは

・下痢で肛門が荒れてしまう
・脱水症状を起こしてしまう
・下痢によって、腸内細菌が減ってしまう
・自力で排泄する力が無くなる
・下剤に耐性が付き、効かなくなる
・栄養失調により、老化が進む
・結果的に、大きな病気をしやすくなる