いなり寿司のカロリー量は?7つのにぎりと比べてみました

いなり寿司は、手軽で簡単に作れ、しかも安く食べられるので、ポピュラーなお寿司のひとつになっています。でも、気になるのはカロリー。いなり寿司のカロリーってどのくらいあるのでしょうか。

いなり寿司は意外にもカロリーが高く、大きさにもよりますが、1個あたり120〜150kcalぐらいあります。その原因はごはんを包んでいる油あげと砂糖です。しかし、いなり寿司は栄養も豊富。タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンEなどが含まれており、疲労回復によい食べ物です。

ですから、カロリーが高いから食べるのを控えるのではなく、健康を視野に入れた食を考えることも大切です。今回は、いなり寿司と、よく食べられているにぎり寿司7つとのカロリーを比較してみました。また、寿司ネタの栄養素も挙げておきますので、参考にしてみてください。

 

いなり寿司のカロリー量は?
7つのにぎりと比べてみました

 

低カロリー高たんぱく質の代表格えび

えびの中でもカロリーが低いのは甘えびで、1カンあたり35.8kcalです。甘えびにはタウリンが多く含まれます。これには、コレステロールを減少させる作用があります。コレステロールが減少することで血液もサラサラになります。

ビタミンEも豊富で、これには強い抗酸化作用があります。活性酸素を抑制し、体内にある不飽和脂肪酸の酸化を防ぐため、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも役立つと言われています。しかも、低脂肪にもかかわらず高たんぱくの食材で、活動力のもとになるものが健康的に摂取できるようになっています。

 

カロリーが部位によって異なるまぐろ

まぐろはどこの部位を食べるかによって、カロリー値が異なります。赤身は44.9kcal、中とろは57.1kcal、大とろは70.3kcalになります。また、栄養価も部位によって異なります。赤味は脂質が少なく、鉄分が豊富にあります。

鉄分は貧血の予防になります。とろはEPAやDHAが豊富で、脳細胞の成長を促進させ脳を活性化させる働きがあります。また、認知症予防にも期待されている栄養です。そのほか、カルシウムやナイアシンも含まれており、それぞれ骨の成長や血行の促進に欠かせないものです。

 

婦人病にも効果があるイカ

イカは、カロリーが魚介類のなかでは最も低いもののひとつで、1カンあたり38.7kcalほどです。イカは一見、栄養価の低いネタのようにも思えますが、亜鉛、ナイアシン、ビタミンB群、ビタミンE、タウリン、タンパク質など、いろいろな栄養素が含まれています。

それらの栄養素には、生活習慣病を予防するものも含まれており、女性特有の更年期障害の改善にも効果があるとされています。また、イカは噛むのに回数が多くなり強い咀嚼力が必要になるため、歯を鍛えたり、あごの強化にも役立ちます。

 

女性にはうれしいアカガイ

貝類の中でよく食べられているすしネタといえばアカガイでしょう。そのカロリー値は、1カンあたり39.9kcalです。貝類にはめずらしく、ヘモグロビンを多く含みます。ヘモグロビンは血液の成分となり、さらにビタミンB12と鉄が含まれているので、貧血の予防・改善に有効です。

また、ビタミンAも含まれているので、肌の健康にもよいのです。それに加えてビタミンB2が体脂肪を予防してくれるので、美容効果にも期待できます。その他、たんぱく質やカルシウム、ミネラルなど人間の活動に必要な栄養素も含まれているので、非常にヘルシーなネタといえるでしょう。

 

淡白で上品な味のアナゴ

アナゴはウナギと通常の魚との中間あたりのカロリー値で、1カンあたり61.9kcalほどあります。これは脂質が少し多めだからです。含まれる栄養素は、たんぱく質、ビタミンA・E、カリウム、DHA、IPAなどです。これらは、高血圧、皮膚病、脳梗塞、動脈硬化の予防や改善に役立つものです。ビタミンEは100g中2.3mg含まれていて、この数値は牛や鶏のレバーよりもかなり高いものです。

ビタミンEは肌の老化を防ぐはたらきをもっているため、肌の美しさには欠かせない要素なのです。アナゴはウナギの仲間で、ウナギと同様の効能がありますが、脂肪分はウナギの半分になるので、カロリーが気になる方はウナギよりもアナゴを食べるほうがよいと言えます。

 

安くてヘルシーなネタを選ぶならサケ

サケといえばベニザケですが、そのカロリーは1カンあたり59.9kcalになります。サケが赤いのはアスタキサンチンという動物性食品の赤い色素のせいです。この色素はトマトなどに含まれているカロチンよりも多く、強い抗酸化作用があります。

そのため、全身の老化防止に期待されています。他の魚と同じように、サケにもナイアシン、ビタミンE、EPAが含まれています。これらは血行をよくして、血液をさらさらにしてくれます。ヘルシーなすしネタではありますが、カロリーが高めなため、一度に食べすぎると消化不良やめまいを起こしやすく、特に胃腸の弱いひとには注意が必要です。

 

意外と栄養組成がいいたまごやき

魚介類以外でよくすしネタになるのがたまごやきです。そのカロリー値は、1カンあたり59.7kcalです。卵には、私たちが必要とするアミノ酸8種類がバランスよく含まれており、これらは免疫力を強くしてくれます。

免疫力が強くなれば、風邪をひきにくくなり、健康で元気な体になります。卵にはその他、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄、ビタミン、葉酸などたくさんの栄養素も含まれています。これらは、生活習慣病や認知症の予防、美肌づくり、老化防止に役立つものです。

 

いかがでしたでしょうか。カロリーだけを比べると、いなり寿司が最も高い値になっています。しかし、いなりにしても、にぎりにしても、どれも体によい食べ物でることには変わりありません。ここが日本食の優れた所ですね。

ちなみに、寿司以外の、酢や醤油、ガリ、わさびまでも体にいいって知ってましたか。それらには殺菌・抗菌作用があり、食中毒を防いでくれます。ガリを食べない人がいますが、あれにも殺菌力や抗菌力があり、体にも良く寿司には不可欠な存在なんですよ。すごいでしょ!

 

まとめ

いなり寿司のカロリー量は?7つのにぎりと比べてみました

・低カロリー高たんぱく質の代表格えび
・カロリーが部位によって異なるまぐろ
・婦人病にも効果があるイカ
・女性にはうれしいアカガイ
・淡白で上品な味のアナゴ
・安くてヘルシーなネタを選ぶならサケ
・意外と栄養組成がいいたまごやき


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