貴方はどういう目的で断食をしていますか。ダイエット目的で断食をする方も多いですが、断食により生活習慣が改善される方も少なくありません。
乱れた生活習慣を改めるのに、断食はとても有効なのです。現代人は豊かな食生活を満喫できる一方、過食になりやすく、働き詰めの消化排泄器官の機能が低下しがちです。それが原因で内臓に負担をかけ、肥満、脂肪肝、糖尿病などさまざまな不調を招いています。
そのため過食を治すには、まず習慣を断ち切ることが必要です。食事の悪癖を断ち切り、適切な食生活を習慣づける機会として、一定期間食を断つ断食はとても効果的なのです。
またあらゆる身体の不調が改善され、体が引き締まり、心がリラックスし、頭脳も冴え渡ります。そして睡眠中にしっかりと休息がとれ、寝起きも良くなります。
そんな魅力的な断食をされる方は近年増加していますが、間違った断食をされていらっしゃる方も多いそうです。間違った自己流の断食は、リバウンドを招くばかりではなく、大変危険を伴います。
今回は、断食方法の見直すべきポイントをご紹介していきます。
あなたの断食方法は間違っている!?
見直すべきポイント
断食中の温浴は厳禁
断食中は特に体からの臭気が強く、一日お風呂に入らないと着ていた肌着に臭いがしみ込んで、抜けなくなります。そんな断食中にオススメなのが水風呂です。
水シャワーでも良いですが、水風呂の方が断食中の体がより楽になります。その他にも水風呂は皮膚の新陳代謝機能を高め美肌効果も期待できるのです。水風呂は1分間位を目安に入るのが良いでしょう。出来れば、頻繁に入るほうが効果的です。
また、断食中に温かい湯船につかる方がいらっしゃいますが、実は大変危険な行為です。貧血をおこし、浴槽で倒れてしまうことも。今まで温浴されていた方は注意が必要です。断食中は絶対に温浴しないようにしましょう。
断食中は食に対する平常心が必要
断食中の精神状態を見直してみませんか。「断食中の精神状態なんてどうでもいい」と思われている方もいるかもしれません。
断食中は胃が縮んでいますから、本当はお腹は空いていなくても、食べ物の匂いを嗅ぐと、胃が勝手に反応して物凄く食べたいという衝動に駆られる場合があります。特に断食中の「あれが食べたい、これが食べたい」や「普通食に戻ったら○○を食べに行こう」と考えることで、断食後の食に対する反動が大きくなってしまいます。
断食中の精神状態をどのように方向付けるかで、断食の成功と失敗が決まると言っても過言ではありません。
いかに断食中に平常心でいられるかが、断食成功の鍵を握っているのです。
断食中は一日一回洗腸しよう
断食中に洗腸?と思われる方も多いと思いますが、断食中の洗腸は絶対に必須です。
洗腸は面倒ですが、断食を成功させる為には必要です。腸を洗うだけでなく、水分の補給にもなりますし、断食中の体がとても楽になるのです。特に、洗腸により腸がくっつくのを防ぎ大変重要な役割を果たしてくれます。
注意点として、西洋医薬の下剤は避けましょう。スイマグやミルマグが理想的です。これらは生薬(しょうやく)で、副作用の心配がありません。スイマグを顆粒状にした「マリンマグ」がオススメです。スイマグに比べて遥かに飲みやすいです。
断食中は散歩をしよう
辛い断食中に身体を動かすことを億劫に思われて、一日中部屋に籠りきりの方は多いそうです。
断食中はダルくなるので、ともすればルーズに一日を過ごしがちです。
そんな時にオススメなのが散歩です。朝夕の涼しい時間帯に、空気の清浄な場所を毎日一時間位歩くのが理想的です。シャキッとして、日中のダラダラを防いでくれます。
断食中に体を動かさないのは、逆に不快感が増し、余計に身体が疲れやすくなるのです。
散歩中は必ず飲み水を持参しましょう。水分不足は厳禁です。また、断食中はトイレが近くなりますので、その点も考慮に入れておきましょう。
回復食には玄米のお粥がオススメ
断食の後は、すぐにいつも通りの食事に戻してはいけません。断食の反動でいきなり普通食に戻しお腹一杯に食べる方がいらっしゃいますが、リバウンドを招くことになり兼ねません。
また、断食で休息状態になっている胃に、いきなり食べ物を入れることで、胃がビックリして痛みを感じたり消化器系に悪影響を及ぼします。
断食中は水分補給しかしていませんので、胃はほとんど活動していません。その状態から戻るには、胃に負担がかからないものを少しずつ食べて慣らしていくことが重要です。
回復食に最適なのはお粥ですが、理想は玄米のお粥です。お粥は胃にやさしく、玄米は栄養価が高いので、ダイエット目的の断食には玄米粥の方が効果的です。
水分補給は2リットル以上を目安にしよう
断食中に最も気をつけなければならないのが水分の補給です。水分は摂るけど、何リットル飲めば良いのかしっかり把握されていない方も多いようです。
人間は、普段は食事から水分を補っていますが、断食中は食事をしないので、脱水状態を避けるために水分を意識的に多く摂る必要があります。
断食中の一日に必要な水分量の目安は最低2リットルと言われています。普段1日に摂る水分量は2~2.5リットルですが、実際に飲む量は約 1リットルで、残り半分以上が食べ物に含まれる水分量です。
断食中は、1日最低でも2リットル以上水分補給しましょう。
断食中は寝たくなった寝よう
断食の初まりの2~3日は、やたら睡魔が襲ってきます。4日目になると逆に、頭が冴えてきて、眠れなくなる方も多いようです。脳だけが活性化されたようになり、眠れなくなるそうです。
そういった場合に無理に寝ようとする方がいますが、NGです。眠くないのに横になるのも止めましょう。眠くもないのに無理に寝ようとすることで、逆に不快感が増し断食中の体が余計に辛くなります。
断食中は、寝たくなったら寝るのが一番です。
ただそれとは別に、頭がボーっとしてきたり、注意力が散漫になって、普段やるわけもないようなミスを連発しやすくなります。この状態での車の運転も大変危険ですので、断食中は運転は控えましょう。
いかがでしたか。断食はあくまでも食生活の改善が目的です。ダイエット目的で過度に断食すると生命に危険を及ぼすこともあるので慎重に行いましょう。
体重を早く落としたい気持ちは分かりますが、無理しすぎないことは重要なポイントです。
何にしても完全に食べないダイエットはストレスも溜まりますし、何より危険も伴います。断食を行う前に十分に知識を高めて自己責任で行うようにしなければなりません。
また、3日以上の長期断食は断食を専門にしている施設で専門知識のある人の指導を受けながら行いましょう。
あなたの断食方法は間違っている!?見直すべきポイント
まとめ・断食中の温浴は厳禁
・断食中は食に対する平常心が必要
・断食中は一日一回洗腸しよう
・断食中は散歩をしよう
・回復食には玄米のお粥がオススメ
・水分補給は2リットル以上を目安にしよう
・断食中は寝たくなった寝よう